初心者のための仕掛け準備
完全ガイド
このページだけ見れば、道具を買ってから釣りを始めるまで全部わかります。
このページで学べること
- 竿の組み立てとリールの取り付け
- 糸の結び方 3種類(ユニノット・クリンチノット・電車結び)
- スナップ・サルカンへの接続方法
- 釣り方別の仕掛けセット手順
- エサの付け方と投入〜実釣の流れ
セット竿(竿・リール・糸が一体のもの)を買った方へ
竿の組み立てとリールの取り付けは済んでいるので、STEP 3「糸の結び方」から始めてOKです。
事前準備 ー 最低限これだけ揃えよう
釣りに出かける前に、まず以下の6つのアイテムを揃えましょう。 釣具店で「初心者セット」として売られているものでもOKです。
- 釣り竿万能竿2〜3mが使いやすい
- リールスピニングリール2000〜3000番
- 仕掛けサビキセットorちょい投げセット
- エサアミエビ(サビキ用)or青イソメ
- ハサミ糸を切るために必須
- バケツ水汲み・手洗い用
竿の組み立て
A振り出し竿の伸ばし方
振り出し竿は、伸縮式の竿です。細い先端のセクションから順番に引き出して組み立てます。 いきなり全部引き出さず、1節ずつ丁寧に伸ばすのがポイントです。
振り出し竿の伸ばし方
- 先端のキャップを外す。竿先を保護するキャップが付いている場合は最初に外します。
- 一番細い先端部分を持ってゆっくり引き出す。引き出したら少しだけ回して固定します。
- 順番に2番目、3番目と引き出す。各節のガイド(糸を通す輪っか)が一直線に並ぶよう向きを揃えます。
- 全て伸ばしたら各節がしっかり固定されているか確認。グラグラする節は少し回して固定し直します。
B2ピース竿のつなぎ方
2ピース竿は2本のパーツを差し込んで接続します。 差し込み部分(フェルール)を合わせて、軽くねじりながらしっかり差し込みます。 ガイドの向きが一直線に揃ったら完了です。
リールの取り付け
竿の持ち手付近にある「リールシート」にリールを固定します。 リールの足(フットと呼ばれる金属部分)をリールシートに差し込み、 ネジやスライドパーツでガタつかないよう締めるだけです。
リールの取り付け方
- リールの足をリールシートに差し込む。片方の足を固定し、もう片方をスライドさせてはめます。
- ネジを締めて固定する。手でしっかり締めればOK。工具は不要です。
- ベール(U字の針金)を起こす。ベールを起こすと糸が出る状態になります。
- 糸を全てのガイドに下から上に通す。リール側のガイドから竿先に向かって順番に。1つでも飛ばすと竿が折れる原因になります。
- 糸を通し終えたらベールを戻す。ベールを倒すと糸が固定されます。
糸の結び方(最重要!)
ここが釣りの最大の壁!でも3つ覚えれば大丈夫
糸の結び方(ノット)は釣りで最も重要なスキルです。 結びが甘いと大物がかかっても糸が外れてしまいます。 以下の3つさえ覚えれば、ほとんどの釣りに対応できます。 家で太い紐を使って練習してから釣り場に行くのがおすすめです。
3-1ユニノット(万能結び)
用途:針・スナップ・サルカンに糸を結ぶ最も基本の結び方。 これ1つで大半の釣りに対応できます。迷ったらユニノットを使えばOK。
ユニノットの結び方(5ステップ)
- 糸をリング(穴)に通す。スナップやサルカンの穴に糸を通し、先端を15cmほど出します。
- 端糸を折り返してループを作る。通した糸(端糸)を折り返し、本線と一緒に指で輪を作ります。
- ループの中に端糸を5回巻きつける。端糸をループの中に通しながら、本線に5回巻きつけます。
- 端糸を引っ張って結び目を締める。端糸をゆっくり引いて、巻きつけた部分を締めていきます。
- 本線を引いて結び目をリングに寄せる。本線を引っ張り、結び目をリングのすぐそばまでスライドさせて完成。余った端糸をカットします。
3-2クリンチノット(初心者向け簡単結び)
用途:スナップやサルカンに糸を結ぶときに使います。 ユニノットより手順が少なく覚えやすいので、初心者はまずこちらからトライするのもおすすめです。
クリンチノットの結び方(4ステップ)
- 糸をリングに通す。サルカンやスナップの穴に糸を通し、先端を10〜15cm出します。
- 本線に端糸を5回巻きつける。端糸を本線にくるくると5回巻きつけます。
- 最初のループ(リング横の小さな輪)に端糸を通す。巻きつけ始めの位置にできた小さな輪に、端糸を通します。
- 湿らせてからゆっくり締める。糸を湿らせてから、本線と端糸の両方を持ってゆっくり引っ張って締めます。
3-3糸とスナップの接続
スナップとは:仕掛けを素早く交換するための小さな金具です。 洗濯バサミのように開閉でき、仕掛けを引っ掛けるだけで接続できます。 糸を切らなくても仕掛けを交換できるので、サビキからちょい投げへの切り替えも楽々です。
スナップの構造と使い方
スナップに糸を結ぶ手順
- スナップの上部にある小さな輪(アイ)に糸を通す
- ユニノットまたはクリンチノットで結ぶ(上で覚えた通り)
- しっかり締めて余った端糸をカット
- スナップの先端を押して開き、仕掛けを引っ掛けて閉じる
3-4サルカンとの接続
サルカンとは:道糸とハリスをつなぐ回転式の金具です。 糸のヨレ(ねじれ)を吸収してくれるので、仕掛けが絡みにくくなります。 上下に輪があるので、上に道糸、下にハリスを結びます。
結び方はスナップと同じです。サルカンの穴にユニノットまたはクリンチノットで結べばOKです。 「スナップ付きサルカン」を使えば、片方はスナップで素早く脱着、もう片方は糸を結ぶという使い方もできます。
3-5糸と糸の結び方(電車結び)
用途:道糸(メインの太い糸)とハリス(針に近い細い糸)をつなぐときに使います。 名前の由来は、2つの結び目が電車のように中央に寄っていくことから。
電車結びの手順(3ステップ)
- 2本の糸を10cmほど重ねて並べる。
- 片方の端糸でもう片方の糸を芯にしてユニノット(3〜5回巻き)を結ぶ。軽く締めておきます。
- 反対側も同じようにユニノットを結ぶ。
- 両方の本線を左右に引っ張る。2つの結び目が中央に寄ってぴったりくっつくまで引きます。
- 糸を湿らせてしっかり締め、余った端糸をカット。
結び方のまとめ:どれを使えばいい?
- スナップ・サルカンに結ぶ→ ユニノット or クリンチノット
- 針に結ぶ→ ユニノット
- 糸と糸をつなぐ→ 電車結び
まずはユニノット1つだけ覚えれば大丈夫。 慣れてきたら他のノットも試してみましょう。
仕掛けのセット
釣り方によって仕掛けが異なります。ここでは初心者に人気の3つの釣り方別に、 仕掛けのセット手順を解説します。
Aサビキ釣りの仕掛けセット
堤防から足元に落とすだけの最も簡単な釣り方。 市販の「サビキ仕掛けセット」を使えば、袋から出してつなぐだけでOKです。
- 道糸の先にスナップを結ぶ。ユニノットかクリンチノットで。
- スナップにサビキ仕掛けの上部の輪を接続。スナップを開いて仕掛けの輪を引っ掛けるだけ。
- 仕掛けの一番下にコマセカゴを取り付ける。「下カゴ式」が一般的。カゴにスナップが付いているタイプなら引っ掛けるだけ。
- コマセカゴにアミエビを8分目まで詰める。入れすぎると撒き出しが悪くなります。
Bちょい投げの仕掛けセット
軽く投げて海底の魚を狙う釣り方。 接続順序は「道糸 → スナップ → 天秤オモリ → 仕掛け(ハリス+針)」です。
- 道糸の先にスナップを結ぶ。
- スナップに天秤オモリを接続。L字型のテンビンにオモリが付いたタイプが絡みにくくおすすめ。
- 天秤のもう一方の先にちょい投げ仕掛けを接続。市販のちょい投げ仕掛け(針1〜2本付き)を結ぶか、スナップで接続。
- 針に青イソメを付ける。2〜3cmにカットし、針先を少し出します。
Cウキ釣りの仕掛けセット
ウキを使って魚のアタリを目で見る伝統的な釣り方。 パーツが多いですが、上から順番に通していくだけです。
道糸に上から順番に通すパーツ
- ウキ止め糸 ー タナ(深さ)を決める目印
- シモリ玉 ー ウキがウキ止めを通過するのを防ぐ
- ウキ ー アタリを視覚的に伝える
- からまん棒 ー ウキが仕掛けに絡むのを防ぐ
- サルカン ー 道糸とハリスの接続点(ヨレ防止)
- ハリス+針 ー サルカンの下に結ぶ
エサの付け方
エサの付け方1つで釣果が大きく変わります。基本は「針先を少し出す」こと。 針先が隠れていると、魚がかかりにくくなります。
エサの付け方3パターン
A青イソメ(ちょい投げ・ウキ釣り)
- ハサミで2〜3cmにカットする(長すぎると食いが悪い)
- 切り口から針を刺し、針に沿わせるように通す
- 針先を1〜2mm出す(これが重要!)
Bオキアミ(ウキ釣り・フカセ釣り)
- 尻尾をちぎって取る
- 尻尾があった穴から針を刺す
- 背中に沿って針を通し、針先を背中から少し出す
Cアミエビ・コマセ(サビキ釣り)
- コマセカゴの蓋を開ける
- アミエビをスプーンやヘラで8分目まで詰める
- 蓋を閉じる(チューブタイプなら絞り出すだけ)
投入〜実釣の流れ
準備が整ったら、いよいよ海に仕掛けを投入します。 サビキ釣りの場合は足元に落とすだけなので投げる必要はありません。 ちょい投げやウキ釣りの場合は、以下の手順でキャスト(投入)します。
投入の基本動作
投げ方キャストの基本手順
- ベールを起こす。糸が自由に出る状態にします。
- 人差し指でラインをしっかり押さえる。リールのスプール(糸が巻かれている部分)に人差し指をかけます。
- 後ろに人がいないことを確認!振りかぶる前に必ず周囲の安全を確認してください。
- 竿を後ろに振りかぶり、前に振る。竿先が正面を向いたタイミングで指を離すと、仕掛けが前に飛びます。
- 着水したらベールを戻す。ハンドルを少し回せば自動でベールが戻ります。
- 糸ふけ(たるんだ糸)を巻き取る。ハンドルを数回回して糸をピンと張ります。
アタリ魚がかかったサインと合わせ
- 竿先がプルプル震える→ 魚がエサをつついている
- 竿先がグーッと引き込まれる→ 魚がしっかり食いついた合図!竿を立てて合わせます
- ウキが沈む(ウキ釣りの場合)→ 合わせのタイミング
- 糸がフッと緩む→ 魚がエサをくわえて手前に泳いでいる場合も
準備完了!釣りに行こう!
ここまで読んだあなたは、もう釣りの基本準備はバッチリです。 あとは実際に釣り場に行って試してみましょう。 最初は上手くいかなくて当たり前。何度かやるうちに体が覚えます。