釣りの安全ガイド
安全に楽しく釣りをするために、知っておきたい大切な知識をまとめました。
海での事故・遭難時はすぐに118番に電話してください。陸上での救急は119番です。 携帯電話の電波が届かない場所もあるため、釣行前に通信状況を確認しましょう。
ライフジャケット着用の重要性
釣り中の水難事故で最も多いのが転落・溺水です。ライフジャケットを着用していれば、 万が一海に落ちても浮力を確保でき、救助されるまでの時間を稼ぐことができます。
ライフジャケットの種類
- 固型式(フローティングベスト)
浮力材が内蔵されたベスト型。常に浮力があり、水に落ちた瞬間から機能します。子どもや初心者に特におすすめ。
- 膨張式(自動・手動)
水を感知して自動で膨らむタイプと、手動で膨らませるタイプがあります。 コンパクトで動きやすいですが、定期的なボンベ交換が必要です。
2018年より小型船舶乗船時のライフジャケット着用が義務化されています。 堤防・磯での着用は義務ではありませんが、強く推奨されます。 国土交通省の「桜マーク」付き製品を選びましょう。
天候・波・潮流の確認方法
天候の急変は釣り中の事故の大きな原因です。出発前と釣り場での天候確認を徹底しましょう。
天気予報を必ず確認
出発前に天気予報をチェック。風速5m/s以上、波高1.5m以上の場合は中止を検討しましょう。雷注意報が出ている場合は絶対に釣りに行かないでください。
潮汐情報を確認
満潮・干潮の時刻を事前に確認。特に磯釣りでは潮の満ち引きで足場が水没する危険があります。大潮の日は潮位の変動が大きいため注意。
現地での変化に注意
急に風が強くなった、雲が厚くなった、うねりが大きくなったなどの変化があれば、すぐに撤収しましょう。「もう少しだけ」が命取りになることがあります。
離岸流に注意
砂浜では離岸流(リップカレント)に巻き込まれる危険があります。流されたら岸と平行に泳いで脱出しましょう。
磯・堤防での転落リスク
堤防や磯からの転落事故は毎年数多く発生しています。足場の状況に常に気を配りましょう。
テトラポッドの危険
テトラポッドは滑りやすく、隙間に足を取られやすい。落下すると脱出困難で非常に危険です。
堤防の縁に注意
柵のない堤防の縁は風や波しぶきで滑りやすい。夜釣りでは特に転落のリスクが高まります。
磯場の波かぶり
磯ではうねりや大波が足元まで来ることがあります。波打ち際に立たず、常に高い位置に退避できるように。
滑りにくい靴を着用
フェルトスパイクシューズやスパイクブーツを着用しましょう。サンダルやスニーカーは厳禁です。
立入禁止の防波堤には絶対に入らないでください。フェンスを乗り越えて侵入し、転落する事故が後を絶ちません。 どんなに釣れると聞いても、命に代えられるものはありません。
毒魚・危険な海洋生物
釣りでは危険な毒を持つ魚や海洋生物に遭遇することがあります。 正しい知識を身につけて、安全に対処しましょう。
ゴンズイ
背ビレと胸ビレに毒棘あり。刺されると激しい痛み。
対処法: 素手で触らない。プライヤーで針を外し、リリースする。
アイゴ(バリ)
背ビレ・腹ビレ・尻ビレに毒棘あり。刺されると激痛。
対処法: タオルで魚体を抑え、ハサミで棘を切ってから処理する。
ハオコゼ
背ビレに毒棘あり。小さいため見落としやすい。
対処法: フィッシュグリップで掴む。素手は絶対に避ける。
オニオコゼ
背ビレに強力な毒棘。刺されると激痛で数時間続く。
対処法: 見かけたら触らない。釣れた場合はプライヤーで慎重に処理。
アカエイ
尾に毒棘あり。砂地に潜んでいるため踏みつけやすい。
対処法: 浅瀬を歩く際はすり足で。釣れた場合は尾に近づかない。
フグ
内臓にテトロドトキシン(猛毒)。食べると死に至る場合も。
対処法: 素人調理は絶対にしない。釣れたらリリース。
毒棘に刺された場合は、まず患部を40~45度のお湯に30分ほど浸けると痛みが和らぎます。 症状がひどい場合はすぐに病院を受診してください。
子どもと釣りに行く際の注意
子どもと一緒の釣りは素晴らしい体験になりますが、安全面での配慮が特に重要です。
- ライフジャケットは必ず着用 — 子ども用サイズを必ず用意。体に合ったものを選びましょう。
- 常に目を離さない — 水辺では一瞬の油断が事故につながります。大人が必ず付き添いましょう。
- 足場の良い場所を選ぶ — 柵のある堤防や海釣り施設がおすすめ。磯やテトラポッドは避けましょう。
- 釣り針の扱いに注意 — キャスト時は周囲を確認。子どもの後ろに立ち、針が刺さらないよう注意。
- 日差し・水分対策 — 帽子・日焼け止めを忘れずに。こまめな水分補給を促しましょう。
- 無理のないスケジュール — 子どもが飽きたら無理に続けず、2~3時間を目安に切り上げましょう。
おすすめ: 海釣り施設やレンタル竿のある釣り堀なら、安全な環境で気軽に楽しめます。 ツリスポで「初心者OK」のスポットを探してみましょう。
緊急時の連絡先
| 連絡先 | 番号 | 用途 |
|---|---|---|
| 海上保安庁 | 118 | 海での事故・遭難・不審船 |
| 消防・救急 | 119 | ケガ・急病・火災 |
| 警察 | 110 | 事件・事故 |
通報時に伝えること
- 事故の状況(転落・溺水・ケガなど)
- 場所(釣り場の名前、目印になるもの)
- けが人の人数と状態
- 自分の名前と電話番号
熱中症・低体温症対策
熱中症対策(夏)
- こまめに水分・塩分を補給する
- 帽子・日焼け止めを必ず使用
- 日陰を確保する(パラソル・タープ)
- 最も暑い10時~14時は休憩を取る
- めまい・吐き気が出たらすぐ涼しい場所へ
- クーラーボックスに冷たい飲み物を用意
低体温症対策(冬)
- 防寒着を重ね着する(レイヤリング)
- 防風・防水のアウターを着用
- 温かい飲み物を魔法瓶で持参
- 手袋・ネックウォーマー・カイロを用意
- 濡れたらすぐに着替える
- 震えが止まらない場合はすぐに撤収
釣行前の安全チェックリスト
- ☐天気予報・波の高さ・風速を確認した
- ☐潮汐表で満潮・干潮の時刻を調べた
- ☐ライフジャケットを準備した
- ☐滑りにくい靴を履いている
- ☐家族や知人に行き先と帰宅予定を伝えた
- ☐携帯電話を充電し、防水ケースに入れた
- ☐応急処置セット(絆創膏・消毒液)を持った
- ☐十分な飲み物と食料を用意した
- ☐季節に応じた服装・装備を準備した
安全を確認して、楽しい釣りに出かけよう!