慢心が打ち砕かれた話
白杉漁港でアオリイカ2杯釣ったとき、僕は思った。「エギング、才能あるかも」と。
その慢心が見事に打ち砕かれた話をしよう。
2024年11月、向かったのは野原漁港。大きな防波堤があって、秋のアオリイカが有名なポイント。堤防の足元には墨跡がびっしり。「これは釣れる」と確信して外向きの堤防に陣取った。
強風という名の壁
問題は風だった。この日は北西風が強く、体感で7〜8m。エギをキャストしても風に煽られてラインが大きく膨らむ。着底がわからない。底が取れないとしゃくりのタイミングもわからない。
エギ3号のオレンジで1時間。アタリなし。
ピンクに変えて1時間。アタリなし。
最後の望みで紫に変えてさらに1時間。
……ボウズ。完封負け。
3時間粘って、イカの気配すら感じなかった。あれだけ墨跡があるのに。他のアングラーも苦戦している様子で、「今日は風が強すぎるわ」とベテランぽいおじさんが言っていた。
帰りの車で反省会
何が悪かったのか。帰りの車で反省会。
まず風。強風時はエギの重さを上げて対応すべきだった。3.5号のディープタイプを持っていれば、少しはマシだったかもしれない。それと、エギのカラーローテーション。オレンジ→ピンク→紫と暖色系ばかり試したけど、濁りが入っていたならケイムラ(紫外線発光)系やナチュラルカラーも試すべきだった。
エギングは「投げれば釣れる」釣りじゃない。風の読み方、カラーの選び方、レンジの調整。変数が多い。だから面白いし、だから悔しい。
ボウズの帰り道
帰り道、コンビニで温かい缶コーヒーを買った。11月の舞鶴の夜は冷える。ボウズの帰り道に飲むコーヒーは、なんだか妙に沁みる。
次は風の弱い日を選んで、エギのバリエーションも増やして出直す。野原漁港、このままでは終われない。

