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マナー・ルール2026-02-23

釣りの安全対策完全ガイド|ライフジャケット・落水事故防止

釣り中の事故を防ぐための安全対策を徹底解説。ライフジャケットの種類と選び方、テトラポッドや磯の危険性、落水時の対応、緊急連絡先まで網羅した完全ガイドです。

安全ライフジャケット事故防止落水

釣りは楽しい、でも危険と隣り合わせ

釣りは老若男女問わず楽しめるレジャーですが、水辺での活動である以上、常に危険と隣り合わせです。海上保安庁の統計によると、釣り中の海難事故は毎年数百件発生しており、死亡・行方不明者も少なくありません。事故の多くは防波堤やテトラポッドからの転落、磯場での高波による落水です。しかし、これらの事故の大半は適切な装備と知識があれば防ぐことができます。この記事では、すべての釣り人に知ってほしい安全対策を徹底解説します。

ライフジャケットは命を守る最重要装備

なぜライフジャケットが必要なのか

釣り中の死亡事故で最も多い原因は「溺水」です。泳ぎに自信がある人でも、落水時のパニック、服や長靴に入った水の重さ、冬場の水温による体力消耗で、あっという間に泳げなくなります。ライフジャケットを着用していた場合の生存率は、未着用時の約2倍というデータがあります。

ライフジャケットの種類

ライフジャケットには大きく分けて3つのタイプがあります。

  • 固型式(フォーム式):発泡素材が内蔵されており、水に落ちると自動的に浮く。最も確実で、子どもや初心者におすすめ。やや嵩張るのがデメリット
  • 膨張式(自動):水を感知すると自動的にガスで膨張する。コンパクトで動きやすく、腰巻きタイプやベスト型がある。釣り人に最も人気
  • 膨張式(手動):落水後に自分で紐を引いて膨張させるタイプ。自動膨張より安価だが、パニック時に操作できないリスクがある

堤防・漁港での釣りには「自動膨張式の腰巻きタイプ」がコンパクトで動きやすくおすすめです。船釣りの場合は国土交通省認定品(桜マーク付き)の着用が義務付けられています。

ライフジャケットの正しい使い方

  • ベルトやバックルは必ず締める。緩いと落水時に脱げてしまう
  • 自動膨張式はボンベとカートリッジの使用期限を定期的にチェックする
  • 濡れたまま放置しない。使用後は乾燥させて保管する
  • 膨張式は着水テストを年1回行うのが理想

危険な釣り場と注意点

テトラポッド(消波ブロック)

テトラポッドは根魚やクロダイの好ポイントですが、釣り中の死亡事故が最も多い場所の一つです。テトラポッドが危険な理由は以下の通りです。

  • 表面が濡れていると非常に滑りやすい(海藻やコケが付着)
  • 隙間に落ちると自力で這い上がれないことが多い
  • 波をかぶりやすく、バランスを崩しやすい
  • 携帯電話の電波が届きにくい場所もある

テトラポッドでの釣りは上級者向けです。初心者は絶対に近づかないでください。どうしても入る場合は、必ずライフジャケットを着用し、単独行動は避け、スパイクシューズを履きましょう。

磯場

磯釣りはダイナミックな釣りが楽しめますが、高波に攫われる事故が後を絶ちません。磯での安全対策は以下の通りです。

  • 磯靴(スパイクシューズまたはフェルトスパイク)を必ず着用
  • 波のかぶりやすい「磯際」に立たない。波は不定期に大きな波(三角波)が来る
  • 天候が急変したら即座に撤退。「もう少し」が命取りに
  • 渡船を利用する場合は、船長の指示に必ず従う

堤防・漁港

比較的安全な堤防でも注意は必要です。

  • 柵のない堤防の縁には近づきすぎない
  • 夜釣りではヘッドライトを装備し、足元を確認する
  • 濡れた堤防の表面は滑りやすい。特にスロープ部分は要注意
  • 立入禁止の場所には絶対に入らない

落水時の対応方法

万が一落水してしまった場合、以下の行動を取りましょう。

落水した本人の行動

  • パニックにならない。まず大きく息を吸い、仰向けになる(背浮き)
  • ライフジャケット着用時は、浮力に身を任せる。無理に泳ごうとしない
  • 手動膨張式の場合は紐を引く。未着用の場合はペットボトルやクーラーボックスなど浮くものにつかまる
  • 体温の低下を防ぐため、なるべく体を丸める(HELP姿勢)
  • 助けが来るまで体力を温存する。岸に向かって泳ぐのは最後の手段

仲間が落水した場合

  • 自分が飛び込んで助けに行かない。二次遭難の危険が非常に高い
  • 浮き輪やロープ、クーラーボックスなど浮くものを投げ入れる
  • すぐに118番(海上保安庁)または119番(消防)に通報する
  • 落水者の位置から目を離さず、到着した救助隊に位置を伝える

その他の安全対策

熱中症対策(夏)

夏の釣り場は直射日光を遮るものがなく、熱中症のリスクが高い環境です。帽子の着用、こまめな水分補給、日陰での休憩を心がけましょう。少しでもめまいや吐き気を感じたら、すぐに釣りを中断してください。

雷への対応

釣り竿(特にカーボン製)は電気を通しやすく、雷を引き寄せるリスクがあります。雷鳴が聞こえたら、即座に竿を置いて車や建物に避難してください。海の上や堤防の先端は、雷にとって最も危険な場所です。

危険な生き物への注意

海の生き物には毒を持つものが多くいます。以下の魚が釣れたら素手で触らないでください。

  • ゴンズイ:背ビレと胸ビレの棘に毒。刺されると激痛
  • アイゴ:背ビレ・腹ビレ・臀ビレの棘に毒
  • オコゼ・カサゴの仲間:背ビレの棘に毒を持つ種類がある
  • アカエイ:尾の棘に強い毒。刺されたら病院へ

釣れた魚の種類がわからない場合は、ツリスポの魚図鑑で確認しましょう。プライヤーやフィッシュグリップを使って針を外し、リリースするのが安全です。

📖 もっと詳しく知りたい方へ

魚の取り扱いガイド →

緊急連絡先一覧

  • 118番:海上保安庁(海の事故)
  • 119番:消防・救急
  • 110番:警察

釣り場に着いたら、まず携帯電話の電波状況を確認し、最寄りの避難場所を把握しておきましょう。「安全に帰ることが、最高の釣果」です。天候判断の詳細は天気予報の見方も参考にしてください。

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