明石海峡周辺は関西屈指のタチウオ釣りフィールドです。潮通しがよく、ベイトフィッシュ(アジ・イワシ)が豊富なため、毎年秋になると良型のタチウオが岸近くまで回遊してきます。
この記事では、明石エリアでタチウオを狙うために知っておくべきシーズン・時間帯・おすすめポイントと、堤防から使えるテンヤ・ワインド・ウキ釣りの3つの釣法を徹底解説します。
明石のタチウオシーズンと時間帯
ベストシーズンは9月〜11月
明石エリアでタチウオが本格的に釣れ始めるのは9月中旬頃から。水温が下がり始めるとともにタチウオの群れが大阪湾〜明石海峡に接岸してきます。
- 9月:シーズン序盤。まだ数は少ないが、指3本〜4本の良型が混じる
- 10月:最盛期。群れが大きくなり、夕マズメから入れ食いになることも
- 11月:後半戦。数は減るが、指5本(ドラゴン級)の大型が出やすい時期
- 12月以降:散発的に釣れるが安定しない。水温次第で年末頃まで楽しめる年もある
狙うべき時間帯
タチウオは夕マズメから夜間が圧倒的に有利です。日中は深場に落ちているタチウオが、暗くなると捕食のために表層〜中層に浮いてきます。
- 夕マズメ(日没前後30分):最も活性が高いゴールデンタイム。この時間帯に集中して狙うだけでも釣果が出る
- 日没後〜22時頃:安定して釣れる時間帯。常夜灯周りが特に好ポイント
- 深夜〜朝マズメ:食い渋りやすいが、大型が出やすい。ワインドのリアクションバイトが効果的
明石のタチウオおすすめポイント
明石新波止(一番人気)
明石エリアで最もタチウオの実績が高いポイントです。沖向きの潮通しが抜群で、ベイトフィッシュの回遊も多いため、タチウオの接岸が安定しています。波止の中間部〜先端部が好ポイント。シーズン中は場所取りの競争が激しいため、夕方16時前には到着したいところです。
二見港防波堤
明石市西部の二見エリア。新波止に比べて釣り人が分散されるため比較的入りやすいのがメリットです。外向きの防波堤先端付近がタチウオの好ポイントで、ウキ釣り・ワインドともに実績があります。駐車スペースから近い点も夜釣りには安心です。
明石大蔵海岸
広い護岸から狙えるため、タチウオ入門にもおすすめのポイントです。ウキ釣りでの実績が高く、回遊次第では数釣りも可能。足場がよく明るいため、夜釣りでも比較的安全に楽しめます。
明石浦漁港西波止
外向きのテトラ帯からワインドでタチウオを狙うベテラン向けのポイント。潮の流れが効く外向きは良型が出やすい傾向にあります。ただしテトラ上での釣りになるため、ヘッドライトと磯靴は必須です。
釣法1:テンヤ釣り(引き釣り)
テンヤ釣りとは
タチウオテンヤは、鉛のヘッドにワイヤーで魚の切り身(キビナゴ・サンマ等)を巻きつけた専用仕掛け。堤防からの引き釣り(テンヤの引き釣り)は、明石エリアで最も伝統的なタチウオ釣法です。
タックルと仕掛け
- 竿:磯竿3〜4号(4.5〜5.3m)またはタチウオテンヤ専用竿
- リール:スピニングリール3000〜4000番
- 道糸:PEライン1〜1.5号
- リーダー:フロロカーボン6〜8号(1m程度)
- テンヤ:1/2oz〜1oz(潮の速さで使い分け)
- エサ:キビナゴ、ドジョウ、サンマの切り身
釣り方のコツ
- テンヤを沖にキャストし、着底させる
- ゆっくりとリールを巻きながら竿をシャクる(1秒に1回程度のリズム)
- 中層〜表層を探るように、巻き上げてくる
- アタリは「コツコツ」という前アタリの後に「ガツン」と乗る。前アタリでは合わせず、本アタリで大きく合わせる
- 潮の速い明石では、テンヤを重めにして流されすぎないようにするのがポイント
釣法2:ワインド釣り
ワインド釣りとは
ジグヘッドにワーム(ソフトルアー)をセットし、ロッドを鋭くシャクることでワームを左右にダートさせるアクションでタチウオのリアクションバイトを誘う釣法です。近年非常に人気が高く、手軽さとゲーム性の高さが魅力です。
タックルと仕掛け
- 竿:ワインド専用ロッドまたはエギングロッド(8〜9ft、ML〜M)
- リール:スピニングリール2500〜3000番
- 道糸:PEライン0.8〜1.2号
- リーダー:フロロカーボン5〜6号(ワイヤーリーダー併用推奨)
- ジグヘッド:1/4oz〜3/4oz(明石は潮が速いので重め推奨)
- ワーム:グロー系(夜光)・ケイムラ系のダート用ワーム
釣り方のコツ
- ジグヘッドをキャストし、カウントダウンで狙いの水深まで沈める(最初は10カウントから)
- ロッドを2〜3回鋭くシャクり、1〜2秒のフォールを入れる。これを繰り返す
- アタリの多くはフォール中に出る。「ガツン」という明確なアタリが出たら即合わせ
- 反応がなければカウントダウンの秒数を変えてレンジ(水深)を変える
- タチウオの歯でリーダーが切られやすいため、ワイヤーリーダーを噛ませると安心
ワインドは手返しが良く、短時間で数を伸ばしやすい釣法です。夕マズメの短いゴールデンタイムに集中的に狙うなら、ワインドが最も効率的でしょう。
釣法3:ウキ釣り(電気ウキ)
ウキ釣りとは
電気ウキを使って仕掛けを一定の水深に漂わせ、タチウオの回遊を待って食わせるスタイル。最もシンプルで、初心者がタチウオを釣りやすい釣法です。ウキが沈む瞬間は何度体験しても興奮します。
タックルと仕掛け
- 竿:磯竿2〜3号(4.5〜5.3m)
- リール:スピニングリール2500〜3000番
- 道糸:ナイロン3〜4号
- 電気ウキ:1〜2号(遠投タイプ推奨)
- ハリス:ワイヤーハリス(タチウオの歯対策で必須)
- 針:タチウオ用2〜3本針仕掛け
- エサ:キビナゴ(最も定番)、サンマの切り身
釣り方のコツ
- ウキ下(仕掛けの深さ)は2〜3ヒロ(3〜4.5m)からスタート
- キビナゴをまっすぐ針に刺し、沖にキャスト
- ウキが「ジワジワ」と沈み始めたら前アタリ。ここでは合わせない
- ウキが完全に水中に消し込んだら、3秒待ってから大きく合わせる
- 合わせが早すぎるとすっぽ抜ける。タチウオはエサを咥えてから飲み込むまでに時間がかかるため、焦らず待つのが最大のコツ
- アタリがない場合はウキ下を調整。浅くしたり深くしたりしてタチウオの遊泳層を探る
3つの釣法の選び方
| 釣法 | おすすめの人 | 特徴 |
|---|---|---|
| テンヤ | エサ釣り派・じっくり楽しみたい方 | 食い込みが良く掛かりやすい。エサの準備が必要 |
| ワインド | ルアー派・手返し重視の方 | 手軽で手返し◎。短時間の数釣り向き |
| ウキ釣り | 初心者・のんびり派 | 待つスタイルで楽。ウキが消し込む瞬間が醍醐味 |
迷ったら、まずはウキ釣りから始めるのがおすすめです。タチウオのアタリの感覚を覚えたら、テンヤやワインドにステップアップしていくと、釣りの幅が広がります。
明石タチウオ釣りの注意点
タチウオの歯に注意
タチウオはカミソリのような鋭い歯を持っています。素手で触ると大怪我をする危険があるため、必ずフィッシュグリップや厚手のタオルで掴みましょう。針を外すときも、プライヤー(ペンチ)を使ってください。
潮流対策
明石海峡は潮流が非常に速いため、オモリやジグヘッドは通常より重めを用意しましょう。潮が速すぎる時間帯は無理に釣りをせず、潮が緩む時間帯(潮止まり前後)に集中するのも戦略の一つです。
場所取りとマナー
タチウオシーズンの人気ポイントは非常に混雑します。隣の釣り人との距離を十分に取り、キャスト時は周囲を確認しましょう。特にワインドのシャクリは横に仕掛けが飛びやすいため、注意が必要です。
安全装備は必須
夜釣りになるため、ヘッドライト・ライフジャケットは必ず着用しましょう。足元が暗い堤防での転落事故は毎年発生しています。自分の命を守る装備は、釣り道具より優先です。
よくある質問(FAQ)
Q. 明石でタチウオが一番釣れるポイントはどこですか?
A. 実績ナンバーワンは明石新波止です。潮通しがよくベイトフィッシュが多いため、安定した釣果が出ます。ただし混雑するため、空いているポイントを狙うなら二見港防波堤もおすすめです。
Q. タチウオ釣り初心者はどの釣法から始めるべきですか?
A. ウキ釣り(電気ウキ)がおすすめです。仕掛けがシンプルで、ウキが沈むアタリがわかりやすいため、初めてでもタチウオを釣りやすい釣法です。
Q. タチウオのサイズはどのくらいですか?
A. 明石エリアでは指3本(幅約3cm)〜指4本(幅約4cm)がアベレージ。シーズン後半の11月以降は指5本以上の「ドラゴン」クラスも出ます。指の本数はタチウオの体幅を指で測る独特のサイズ表記です。
Q. ワインドとテンヤ、どちらが釣れますか?
A. 状況により異なります。活性が高いときはワインドが手返しよく数が出ますが、食い渋り時はテンヤのエサに軍配が上がることが多いです。両方の道具を持参して、状況に応じて使い分けるのがベストです。
Q. 明石のタチウオは昼間にも釣れますか?
A. 日中は深場に落ちているため、堤防からはほぼ釣れません。夕マズメ(日没前後)から夜間が基本です。船釣りであれば日中でも深場で狙えます。