潮回りを理解すれば釣果が変わる
釣りのベテランは釣行日を決めるとき、必ず潮回りをチェックしています。潮回りとは、月と太陽の引力によって生じる海面の昇降パターンのこと。大潮・中潮・小潮・長潮・若潮の5種類があり、それぞれ潮の動き方が異なるため、魚の活性にも大きく影響します。
「いつ釣りに行けば一番釣れるのか」を判断するための基礎知識として、この記事で潮回りの仕組みと釣果との関係を詳しく解説します。
潮汐(ちょうせき)の基本
海面は約6時間ごとに上昇(満潮)と下降(干潮)を繰り返しています。1日に満潮2回・干潮2回が基本サイクルです。この満潮と干潮の差を潮位差(干満差)と呼び、潮位差が大きい日を「大潮」、小さい日を「小潮」と言います。
潮位差が大きいほど海水がよく動き、プランクトンや小魚が流されて移動し、それを追って大型魚も活発に動きます。つまり、潮がよく動く日=魚が釣れやすい日という基本公式が成り立ちます。
5つの潮回りの特徴
大潮(おおしお)
新月・満月の前後に訪れる、潮位差が最も大きい潮回りです。海水が大きく動くため、回遊魚(アジ・サバ・イワシ)の接岸が活発になります。堤防のサビキ釣りやルアーで青物を狙う場合は大潮が最もチャンスが大きいと言えます。
ただし、潮の流れが速すぎると仕掛けが安定しにくいデメリットもあります。流れの緩い場所を選ぶか、重めのオモリで対応しましょう。
中潮(なかしお)
大潮の前後に訪れる潮回りで、実は最も釣果が安定しやすいと言われています。適度な潮の動きがあり、仕掛けも安定するバランスの良い条件です。大潮ほど潮が速くないため、初心者にも釣りやすいのが特徴です。
小潮(こしお)
半月(上弦・下弦の月)の前後に訪れ、潮位差が小さい潮回りです。潮の動きが少ないため、一般的には釣果が落ちるとされます。しかし、潮が緩いからこそ成立する釣りもあります。例えば、根魚(カサゴ・メバル)は潮が緩い方が食いやすく、足元の穴釣りなどは小潮でも十分に楽しめます。
長潮(ながしお)
小潮の後に訪れ、潮の動きが最も少ない潮回りです。満潮・干潮の差がごくわずかで、釣果は最も厳しい条件と言われています。ただし、「釣れないわけではない」ので、場所とタイミング次第では十分に釣果を出せます。
若潮(わかしお)
長潮の翌日で、潮が徐々に大きくなり始める潮回りです。「潮が若返る」という意味があります。まだ潮の動きは小さいですが、長潮よりは改善されており、回復傾向にあるため意外と釣れることもあります。
潮回りと釣果の関係まとめ
| 潮回り | 潮の動き | 釣果期待度 | おすすめの釣り |
|---|---|---|---|
| 大潮 | 非常に大きい | ★★★★★ | サビキ、ルアー、投げ釣り |
| 中潮 | 大きい | ★★★★☆ | 全般(最もバランスが良い) |
| 小潮 | 小さい | ★★★☆☆ | 穴釣り、根魚狙い |
| 長潮 | 非常に小さい | ★★☆☆☆ | 穴釣り、のんびり釣り |
| 若潮 | 小さい〜やや大 | ★★★☆☆ | 根魚、ちょい投げ |
🎬 参考動画
▶ 「潮回りと釣果の関係」の動画をYouTubeで見る潮だけじゃない!朝マズメ・夕マズメの威力
潮回りと並んで釣果に直結するのが時間帯です。特に日の出前後の「朝マズメ」と日没前後の「夕マズメ」は、魚の活性が最も高まるゴールデンタイムです。
- 朝マズメ:日の出の前後1〜2時間。プランクトンが活発になり、それを食べる小魚、さらに大型魚が動き出す
- 夕マズメ:日没の前後1〜2時間。朝マズメと同様に魚の活性が上がる
最強の組み合わせは「大潮または中潮 × 朝マズメ」です。この条件が揃う日を狙って釣行すれば、釣果の確率は大幅にアップします。
潮見表の読み方
潮見表(タイドグラフ)は、その日の潮の満ち引きを時間軸で表したグラフです。スマートフォンのアプリや釣り情報サイトで無料で確認できます。チェックすべきポイントは以下の3つです。
- 満潮・干潮の時刻:いつ潮が最も高く(低く)なるかを把握する
- 潮位差:満潮と干潮の差が大きいほど潮がよく動く
- 潮の動き始め:満潮・干潮の前後2時間が最も潮が動くタイミング(=魚が釣れやすい)
潮が「動き始める」タイミング、つまり満潮や干潮の前後が最も魚が活発になります。これを「潮が効き始める」と言い、ベテラン釣り師が最も重視するポイントです。
📖 もっと詳しく知りたい方へ
潮回りカレンダーの確認方法
潮回りは約15日周期で「大潮→中潮→小潮→長潮→若潮→中潮→大潮」と繰り返します。釣行の計画を立てる際は、1〜2週間前から潮回りカレンダーをチェックして、大潮〜中潮の日に予定を合わせると効率的です。